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保有技術

挟持反転折り方式とスパイラル増し折り方式を用いた省スペース紙折り技術

概要

コピー機胴内の限られたスペースで、 Z折り、二つ折り、外三つ折り、内三つ折りなど用途に応じた折り方が選択可能な“マルチ折り”を実現した紙折り技術です。
また独自の加圧ローラーを回転させることで、凸部が折り目をしごきながら中央から外側に向かって押圧・増し折りを行います。
これにより従来機対比で、”大きさ:1/10”の超小型化と”折り高さ:約1/2”の高品質を実現しました。
さらに用紙搬送経路を工夫して重ね折り3枚まで対応しました。

技術詳細

背景

これまで、折り機は主に高性能なプリンター向けに使われており、サイズが大きく、価格も高いため、オフィス市場にはほとんど導入されていませんでした。しかし、「折り機が欲しいが、設置スペースが足りない」「価格が高くて導入できない」といった声が多く、オフィス市場にも折り機のニーズがあることが分かりました。
従来の折り機は、ストッパに用紙先端を突き当てて折る方式で、折りたい長さに応じてストッパを可動させる必要がありました。この方法では、折り回数に応じた複数の可動部品が必要であり、機械が大きくなり、コストも高くなります。また、紙の種類や状態によって折り位置がずれるなど、品質面でも課題がありました。
そこで、ストッパを使わず、ローラの動きだけで折り目を作る新しい方式を開発しました。この方式は、構造が簡易で小型化が可能なうえ、紙の状態に左右されにくく、安定した品質を保てるという特長があります。
また従来機で課題となっていた折り高さの低減には、新方式の増し折り構成を開発することで対応しました。さらに、重ね折りのニーズに応えるため、ループ搬送経路を追加し、重ね折り機能を実現しました。

技術の特徴

本技術は、以下の3つの技術で構成されます。

省スペース“マルチ折り”を実現した紙折り技術

従来の折り機では、紙の先端を「ストッパ」と呼ばれる部品に突き当てて折り目を作る方式が使われてきました。この方法は、ストッパの位置を変えることで折り長さを調整できるという利点がありますが、複数のストッパを動かすための部品が必要となり、機械が大きくなり、コストも高くなるという課題がありました。また、紙の種類や状態によって折り位置がずれやすく、品質が安定しないことも問題でした。
これに対して、新しく開発した「挟持反転折り技術」は、ストッパを使わず、ローラの動きだけで折り目を作る方式です。紙を搬送するローラが折りたい長さだけ紙を送り、そこで一度止めて逆回転させることで紙にたわみを作り、その部分を別のローラで挟んで折り目を形成します。
この技術の大きなメリットは、ストッパが不要なため機械を小型化できること、折り長さを自由に設定できること、そして紙の状態に左右されにくく、折り位置が安定します。さらに、ローラの動きだけの制御で、Z折り・二つ折り・外三つ折り・内三つ折りの4種類の折り方に対応可能であり、複雑な構成を使わずに多様な折りを実現できます。

挟持反転折り方式により機械の小型化、高い折り精度品質を実現

新技術「挟持反転折り技術」は、ローラの動きだけで折り目を作る方式でZ折り・二つ折り・外三つ折り・内三つ折りの4種類の折り方に対応でき、多様な折り加工を精度よく行えます。

新開発の増し折りローラを用いた折り目強化技術

従来の増し折りは、ローラ全体で均一に加圧する方式で、折り目の強化には限界がありました。実際には、人が指で折り目をしごくような動作の方が、より効果的に折り目を強くできます。
この動きを再現するために開発されたのが、螺旋状の凸部を用いたスパイラル増し折り技術です。ローラの回転によって、折り目を中央から外側へ向かって局所的に押し広げることで、少ない力で高い圧力を折り目に集中させ、均一かつ効率的に折り目を強化できます。
従来方式と比べて、同じ効果を得るために必要な力は約20分の1で済み、構造もシンプルで高効率です。

新規折り目強化技術による折り高さの大幅低減

スパイラル増し折り方式を開発、採用し折り目に局所的かつ集中的な加圧を行うことで、従来機に対し約半分の折り高さを実現しました。

ループ搬送経路追加による重ね折り対応

従来は重ね折りには対応していなかったが、重ね合わせ用のループ搬送経路を追加し先行させた用紙をループさせて後続紙と正確に重ね合わせて搬送することで重ね折りを実現しました。
内三つ折り・外三つ折りでは最大3枚までの重ね折りに対応しています。

重ね折り機能を追加することで、業務効率化に貢献

ループ搬送経路を新たに追加することで、最大3枚までの重ね折り処理を可能にしました。これにより、請求書や案内文など複数枚の資料を一括で折ることができ、封入作業の効率化と業務負荷の軽減に大きく貢献しています。

<参考>インナー紙折り機ユニット動画(リコー公式チャンネル)

活用事例

パンフレット・案内資料の作成、請求書・納品書の封入業務

関連情報

搭載製品名

  • インナー紙折りユニット FD3010 ※重ね折りは不可
  • インナー紙折りユニット FD3020

表彰受賞歴

  • 社外:発明奨励賞(関東地方発明表彰)[挟持反転方式、スパイラル増し折り方式]
  • 社内:革新技術賞 [挟持反転方式およびスパイラル増し折り方式]、Galaxy[挟持反転方式]、Star[挟持反転方式、スパイラル増し折り方式]
  • 特許取得済み