JAEN
Technology
保有技術
IH技術を複合機の定着工程に応用し、高速・省エネ印刷を実現。磁性部材の追加や感温磁性合金の活用により、加熱効率と温度制御を両立し、連続印刷時の安定性と生産性を向上させています。
従来の定着技術で使用していた赤外線ランプの加熱効率を改善することを目的に、家庭用のIHコンロにも使われている電磁誘導加熱を活用した定着ユニットを複合機(MFP)に搭載しました。
本技術は、以下の技術で構成されます。
電磁誘導加熱(以下、IH)は、IHコイルから出る磁束で金属の中に電気を流し、その金属の電気抵抗でジュール熱を発生させることで金属を直接温めるしくみです。
本技術を活用した定着ユニットでは、鉄やニッケル、銅などの金属層を有する定着ベルトが使用され、IHコイルから出る磁束でその金属を直接加熱します。金属層を薄くすることで熱容量を低減し、すばやく温まるようにしていますが、薄すぎるとIHコイルから出る磁束が金属層を通り抜けてしまい、加熱効率が落ちてしまいます。そこで、定着ベルトの内側に磁性部材(磁力を集めて熱を伝えるための部材)を追加し、磁束を集中させて加熱効率をアップしています。この磁性部材自体もIHで温まり、定着ベルトに接触させることで熱を伝え、必要な温度をしっかり確保できます。
この技術を複合機(MFP)の 『定着工程(トナーを熱と圧力により用紙に定着させる)』 に応用することで、効率的に加熱し、高速印刷でも安定した品質と省エネを実現することを目指しています。
2023年発売の e-STUDIO7527AC ではカラー75枚/分、モノクロ85枚/分で TEC値:1.47kWh/週 を達成。さらに e-STUDIO9029A ではモノクロ90枚/分で TEC値:1.52kWh/週 を実現しました(*TEC値は国際エネルギースタープログラムVer.3.0で定められた測定法による数値)。