エトリア株式会社(社長執行役員:中田克典、以下、「ETRIA」)は、この度、一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターから、当社沼津事業所と東北事業所におけるヒートポンプの活用や省エネ活動に関して2025年度の「ヒートポンプ・蓄熱月間」特別感謝状を贈呈されました。
同センターは、冷房需要が本格化する毎年7月を「ヒートポンプ・蓄熱月間」と定め、ピーク電力削減や省エネ性・環境性に優れ、非常災害時には蓄熱槽水を消火用水や生活用水として活用することができる「ヒートポンプ・蓄熱システム」の普及促進と技術向上を目的に産官学一体となり、各諸活動を展開しています。その活動のひとつとして、ヒートポンプ・蓄熱システムの普及拡大に貢献した全国の企業・団体等へ感謝状(盾)の贈呈をしています。
ETRIAは、複合機・プリンター向けのトナーなどを生産する沼津事業所・東北事業所において、排ガス処理装置導入による使用エネルギー削減や、新たな排水濃縮装置導入によるエネルギー再利用、ヒートポンプ導入による廃棄エネルギーの回収をはじめとした、グリーントランスフォーメーション(GX)活動に取り組んでいます。トナーの製造時に発生する廃熱を有効利用するため、工場内の廃熱の可視化や理想的な熱バランスを取るために、データ解析、シミュレーションなどのDX技術を活用して水熱源および空気熱源廃熱回収ヒートポンプシステムを構築し、これまでに大きな成果を挙げています。
この度、沼津事業所では①蒸気圧縮式ヒートポンプ導入による廃熱再利用にて、廃棄物量減少のエネルギー削減および、②クーリングタワーの廃熱を利用したヒートポンプ導入によるエネルギー削減を実現したことが評価されました。また、東北事業所では一般的に外気温が低く適用が難しいとされる寒冷地での空気熱源ヒートポンプの活用に取り組んでおり、事業所内で発生するブロワ廃熱を未利用エネルギーと捉え、空気熱源ヒートポンプの熱源として回収・再利用することでエネルギー削減を実現した点を評価いただきました。
ETRIAは、リコー、東芝テック、OKIの合弁会社として、各社のオフィス向け複合機/プリンターおよびその周辺機器や関連消耗品の開発・生産機能を担っています。これまで日本企業が牽引してきたプリンティング業界において、参画企業の複合機・プリンターの開発・生産部門を統合し、商品の企画・開発から調達・生産にいたるまでの各プロセスを最適化し、競争力の高い製品の実現と安定的な供給体制の構築に取り組んでいます。ETRIAは引き続き、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)やプロダクトセキュリティ、省エネ・環境性能、サーキュラーエコノミーへの対応など近年高まる社会的要請に応え続けることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2025年3月期グループ連結売上高2兆5,278億円)。
”はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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